2010年02月01日

ストルバイト結石について

※以前、別のブログに書いた記事ですが、
こちらにもアップしておきます。

手作り入門0.jpg

手作り入門1.jpg

猫は肉食なので、動物性たんぱく質が重要ですよ〜、とは
いつも申し上げていることなんですが、
それを、より、説得的にお伝えするにはどうしたらいいかしら、と
思って作ったスライド2枚です。

今までも、ねずみの栄養成分、すずめの栄養成分を
それぞれの文献をコピーしてお渡しするようなことはしていたのですが、
今回、はじめて、主要成分のみざっくり一覧にしてみました。
まとめてみると、やっぱり、こっちのほうがわかりやすいし、
説得力、少しアップしたかな?

ねずみの栄養成分は『小動物のための臨床栄養学』(学窓社)より
すずめの栄養成分は『五訂食品成分表』(女子栄養大学出版)より
アズミラ、ロイヤルカナン、ヒルズのフードはそれぞれのウェブサイトより
引用しています。

ストルバイト結晶でお悩みの皆さん、
上記スライドをよ〜く見てくださいね。

ストルバイトは、尿pHがアルカリになると発生し、酸性になると溶けます。
動物性たんぱく質は尿を酸性にして、植物性たんぱく質は尿をアルカリにするといわれています。

以下は、上記にあげたペットフード4点の材料です。
それぞれのフード会社のウェブサイトからコピーしました。
材料は、配合の多い順番に記載されています。

たんぱく質の比率と、材料の多い順番をよ〜く眺めてくださいね。

-----------------------------------------------
●ヒルズ・サイエンスダイエット・プロ
穀類(米、トウモロコシ)、肉類(チキン、チキンエキス)、植物蛋白エキス(コーングルテン)、油脂類(豚脂、フィッシュオイル)、卵類(全卵)、その他(酵母、カルニチン)、ミネラル類(ナトリウム、カリウム、クロライド、カルシウム、イオウ、鉄、銅、亜鉛、ヨウ素、マンガン、セレン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(システイン、タウリン、メチオニン、リジン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物)

●ロイヤルカナン
家禽*ミート、とうもろこし、米、コーングルテン、動物性脂肪、植物性繊維、加水分解動物性タンパク、植物性分離タンパク**、ビートパルプ、酵母、大豆油、リン酸ナトリウム、魚油、全卵粉、DL-メチオニン、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、L-リジン、タウリン、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、ミネラル類(K、Ca、Cl、P、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(コリン、E、C、ナイアシン、B2、パントテン酸カルシウム、B1、B6、A、葉酸、ビオチン、B12、D3)、酸化防止剤(BHA) *鶏、七面鳥などヒトの食用に飼育されている鳥類 **L.I.P.=超高消化性タンパク =消化率が90%を超える極めて吸収力に優れたタンパク質。 主原料はすべて天然由来原料を使用しており、着色料を使用していない為、粒の色調等にばらつきがある場合がございますが、品質に問題はありませんので、安心してご利用ください。

●アズミラ(ドライ)
鶏肉 / 七面鳥肉 / 全粒ひきわりイエローコーン / 全脂大豆 / 全粒ひきわり小麦 / 全粒ひきわり玄米 / 鶏脂肪(複合トコフェローるにて保存) / クエン酸 / ローズマリー抽出物 / アスコルビン酸パルミテート(ビタミンCエステルとして) / オートミール / 全乾燥卵 / メンハーデンフィッシュミール / ナチュラルフレーバー / フラックスシード / リン酸 / リン酸ナトリウム / 炭酸カルシウム / 塩化コリン / ケルプ / タウリン / ユッカシディゲラ抽出物 / ビタミンサプルメント(E / A / B2 / B12 / D3) / ナイアシン / アスコルビン酸カルシウム(ビタミンCの供給源) / パントテン酸カルシウム / チアミンモノニトレイト / ピリドキシン塩酸塩 / イノシトール / メナジオンソディウムバイサルファイト(ビタミンK活性の供給源) / 葉酸 / ビオチン / 蛋白質化合亜鉛 / 酸化亜鉛 / 硫酸第一鉄 / 蛋白質化合鉄 / 蛋白質化合銅 / 硫酸銅 / 蛋白質化合マンガン / 酸化マンガン / 蛋白質化合コバルト / よう化カリウム / 亜セレン酸ナトリウム(セレンの供給源) ※AzmiraはInter-Cal Inc.の商標Ester-Ccアスコルビン酸カルシウムを使用しています。

●アズミラ(缶・ビーフ&チキン)
牛肉 / 牛肉の煮汁 / チキンレバー / チキン / さば / まぐろ / オート麦のふすま / 玄米 / 乾燥ケルプ / レシチン / りん酸三カルシウム / ガーリックパウダー / 塩化コリン / ビタミン(ビタミンE、A、D3、B12サプルメント、チアミンモノニトレイト、ナイアシン、パントテン酸d−カルシウム、ピリドキシン塩酸塩、リボフラビンサプルメント、葉酸、ビオチン)、ミネラル(硫酸第一鉄、酸化亜鉛、蛋白質化合銅、硫酸マンガン、よう化カリウム、亜セレン酸ナトリウム)

------------------------------------------------------------------

食後は尿がアルカリになり、空腹時には尿が酸性になるといわれます。
ドライフードを置き餌にして、あまり空腹時がない猫さんの
尿pHはどうなるでしょう?

ドライ、缶詰、ねずみ・・・なにを食べたら
結晶ができにくくなるでしょう・・・・・?
(アズミラでも、缶とドライで、たんぱく質の比率や
 多く含まれる材料が違うことにご注目くださいね)

ねずみやすずめを食べて、狩がうまくいかない日は空腹。
そんな状態が、猫の健康にはいいのかもしれません。

が、しかし、都会の室内飼育の猫にすずめやねずみ、というのは
非現実的です。
でも、できるだけ、動物性たんぱく質をしっかり食べさせて、
置き餌しなければ、ある程度、尿路系の病気の予防になりそうです。

てづくり成分比較.jpg

いくつかのお肉、お魚の、たんぱく質、脂質、リン、マグネシウムなど
気になる成分だけピックアップしてみました。

同じ鶏肉でも、ささみと胸肉ではだいぶたんぱく質・脂質の割合、
違いますよね。
鶏と牛も違うし、肉と魚では、リンやマグネシウムの量が違う。

でも、鶏は消化がいいし、アルギニンが豊富。
魚の脂はオメガ3を豊富に含むし、牛は鉄や亜鉛が豊富。
レバーも鉄や亜鉛が豊富だけど、ビタミンAの過剰が心配。

結局、いろ〜んなものをローテーションしてれば、
どこかでつじつま合います! 
生物の身体には、恒常性維持機能というものがあって、
自力である程度調節してくれるので、
いろんなものを食べてれば大丈夫、のはず。

私たちだって、栄養計算しながら食事なんてしないですものね〜。

手作り、カロリー.jpg

こちらはカロリーについて。
60〜80kcalというのは、ペットフード公正取引協議会説で
DERというのは、ヒルズが出している計算式、だったかしら。

愛猫に必要なカロリー計算、面倒、という方は、
こちらのサイトで簡単にできます。

獣医師広報板
http://www.vets.ne.jp/cal/cal2.html

手作りごはんカルシウム.jpg

こちらは、カルシウム量について。

カロリーもカルシウムも、考え方・計算方法に
いくつか説があります。
カルシウムとリンの比率で、というのは、出展を忘れましたが、
猫ピカイアさんからいただいた栄養計算表でも、
この比率でカルシウム量が計算されます。

お気楽ホリスティックケアー(栄養計算表いただけます)
http://nekogohan.net/

0.6〜2.5%というのは、獣医師本村伸子先生の本に書いてありました。
体重1キロあたり150mgというのは須崎恭彦先生の本に書いてありました。

そういうときは、それぞれの説をご説明して、
「要は、だいたいでいい!」と力説してます(笑)。
今日はA説に従い、明日はB説に従う、でもいいと思います。

私が担当させていただくセミナーの特徴は、
「結論:だいたい・おおざっぱ・適当で大丈夫」というものなんです(笑)。
そうじゃないと続かない。
でも、その結論に説得力がないと実践してもらえない。

なので、できるだけ、いろんな考え方を細かく説明し、
選択肢の幅をご提示できるように心がけています。

それと、最近、よく言うことは、
「手作り」が大事なんじゃなくて、
「肉食」が大事なんです、っていうこと。

上のほうで、市販フードのたんぱく質の量を見ていただいたとおり、
市販フードでは、多くの場合、たんぱく質の量が足りないと思うんです。
おやつにどんどん、お肉あげてくださいな。
鶏でも牛でも馬でも。
鶏だったら、肉だけじゃなくて、砂肝でもハツでも軟骨でも。

お肉たくさん食べてくれるようになったら、
いつか、どこかの時点で手作りにトライしていただければ、と思います。

手作りごはん講座入門編090613−2.jpg

ストルバイト.jpg

ストルバイトができると、
たんぱく質、リン、マグネシウムを制限しましょう、といわれますが
その理由を図解してみました。

ストルバイトの正式名称は、
リン酸アンモニウムマグネシウムといいます。

たんぱく質→尿素→アンモニア→アンモニウムと変化します。
アンモニアが生成されるから、尿がアルカリになるんですね〜。
そこで、リン酸とマグネシウムとくっついて、
ストルバイトの結晶ができます。

原因と対策.jpg

こちらは、ざっくりと原因・対策をまとめたスライド。

処方食比較.jpg

ストルバイト結石用といわれる処方食いくつか、
たんぱく質、脂質、リン、マグネシウム、ナトリウム、比べてます。

AAFCOの基準と比べてナトリウム、高いですね。
実際、処方食のメーカー説明にも
「ナトリウムを多くして飲水量アップ」などと書いてあります。
それが気になって、処方食怖い、という方も多いですよね。

それでは、普通のフードのナトリウムはどれくらいなんだろう?と
思って、改めていろんなメーカーのサイトを見てみると……。
ストルバイト処方食より、ナトリウム多いものばかり。

ロイヤルカナン(フィット)、ヒルズ、ヤラー、ピュアフィッシュなど、昨夜見たものほとんど0.5%以上でした(乾燥重量)。
見てるうちに朝になっちゃって、眠すぎてまとめられなかったので、
これから改めて、ナトリウムチェックする予定です。

たしか、缶詰は0.3%程度のものが多いのに、
ドライは0.5%を超えているものばかりだったのかな。
この点でも、普段からなるべく缶詰食べてたほうが
腎臓に優しいのかも、と思いました。
眠かったので、まだ、ちゃんとしたこと言えませんが。

成分一覧作るのって、実は、割と大変なんです。
乾燥重量比にして比べないと意味がないので、
乾燥重量比を書いてくれていないメーカーのものは
計算をしなおさなくてはなりません。

猫ピカイアさんのサイトに、乾燥重量比を計算できる表があるので、
それを活用させていただいてはいるのですが、
100gあたりの成分じゃなくて、100kcalあたりの成分を
載せているメーカーがあるんですね〜。
それは自力で電卓たたかなくちゃいけない。
私は、昔から算数がボロボロで、
電卓使っても計算違いする人間なので
自分の計算式に自信が持てませ〜ん。
誰か、チェックしてほしいです・・・

お気楽ホリスティックケア(缶詰、オヤツの乾燥重量計算できます)
http://nekogohan.net/

P4240006.JPG

以前、眠い中作業していたので、やっぱり計算違いありました。
今度こそ、多分正しいと思われるものをアップします。

ストルバイト処方食.jpg

ウォルサム、スターターなんですが、
最初、計算違い(計算式違い)かと思って、
計算しなおした数字を前回表にしてました。
(前回、グレーの数字にしてたところは、計算に自信なかったので、
 計算しなおしました。
 微妙に違ってるのは、参考にしたフードが新旧だったのか、
 計算式を間違えたのか、電卓打ち間違えたのか不明です)

でも、もう一度計算しなおすと、多分、この数字であってます。
でも、あまりにも?? いくらなんでも?? という数字なので、
皆さんも、一緒に計算してください。

まず、こちらのページにデータがあります。
http://item.rakuten.co.jp/petcenter/22051/

100kcalあたり、ナトリウム0.31gです。
そして、100gあたり385kcalとあります。

そうすると、100gあたりのナトリウムは、
0.31g×3.85=1.19gです。

そして、こちらのフードは、水分8.5%以下です。

そこで、猫ピカイアさんのサイトで
乾燥重量比のナトリウムを計算します。
↓ここに、100gあたり、水分8.5%、
ナトリウム(カルシウム欄でも使いましょう)1.19%と入力。
http://nekogohan.net/kansou_keisan/kanso_keisan.html

そうすると、乾燥重量比で、ナトリウムは1.257%となります。

計算、あってます???

他社とあまりにナトリウム値が違うので、
私の計算違いか、誤記??と思っちゃうのですが……。

★乾燥重量比、というのは、フードから水分を引いた重量について
 各成分の比率を出すことです。
 缶詰とドライでは、水分量が違うので、成分比をそのまま
 比較しても、たんぱく質、脂質、ナトリウム、リンなどが
 どれくらい含まれているのか、比較できないのです。 
 乾燥重量比なら、缶詰、ドライ、メーカー違うもの、手作り、
 み〜んな同じ基準で比較できます。


ついでに、普通のごはんで、ナトリウム値が出ているものを
乾燥重量比で比較してみました。

こちらのショップにとてもたくさんのフードがあるので、
こちらから、数字を拾っています。
http://www.nekobatake.com/

ほとんどのフードが、100gあたりの成分比で記載しているので、
猫ピカイアさんの計算表だけで大丈夫。
http://nekogohan.net/kansou_keisan/kanso_keisan.html

でもね、ナトリウム値の載っているフードが
案外少ないのです。

普通食 ナトリウム.jpg

計算違いがあったら、教えてくださいね。
ヤラーのチキン缶、このナトリウムとリン、本当にあってるのかしら。
http://www.nekobatake.com/catalog111.html#can

水分80%あるので、0.25%のナトリウムを
乾燥重量比になおすと1.3%にもなってしまうのです。
乾燥重量比で0.25%なら問題ないんだけれど……。
でも、たんぱく質などの値を見ると、
やっぱり、水分含む重量比で0.25%よね?

ま、、、ヤラーなんて高級缶詰、
買ったことないし、これからも買うことは多分ないので、
別にいいといえばいいのだけれど、
なんか、ちょっと、気になりますね。

ちなみに、、、私が作るごはんは、
そのままだと、AAFCOのナトリウム最低基準0.2%を
下回ってしまうことが多いです。
ひどいときは、0.1%くらい、多くても0.18%くらいかな。

肉、野菜、ごはんくらいだと、0.2%すらいかないんです。
だから、チキンコンソメの素をいれたり、
香りつけでしょうゆたらしたりすることもあります。
それでも、0.25〜0.3%くらい。

あ、ベジビタミックス&肉でも、ナトリウムは0.2%いきません。
(使うお肉によります)
だから、チキンコンソメ混ぜたり、煮干の粉やかつぶしを
少々振りかけてもぜんぜん問題ないです。

なので、市販フード、処方食のナトリウムの多さに
改めてびっくりしたわけです。
ロイヤルカナンのスターターは、ほんと、何かの間違いでしょか?
うちでは、血尿出てもオシッコ詰まっても
処方食を使わなかったので、手にしたことがないのですが、
今度、獣医さんでサンプルもらってきて食べてみようかな。
かなりしょっぱいと思うんですが……。

膀胱炎・ストルバイト結晶のときは、
まず、膀胱炎を治すために、抗生物質と消炎剤は必要だと思うし、
尿を一時的にでも酸性にするために、メチオニンなど
尿酸化剤も使ったほうがいい場合があると思うけど、
塩分は必要ないと思うんですよね。

水分取らせたかったら、水にマタタビやキャットニップのお茶を
まぜてあげるだけでも、飲水量増えるし、
鶏がらスープ作ったり、缶詰をさらに水で薄めたりするだけでも、
喜んで飲んでくれる子が多いと思うんです。

1%以上もナトリウムいらないんじゃないかなあ。
他社の倍くらいありますものね。
今度、ロイヤルカナンに電話して聞いてみます。
何か、飲水量増加以外にも、
特別な理由があるのかもしれないですものね。
オシッコの塩分が強くなると殺菌作用ができて、
膀胱炎が早く治りやすいとか……? 
(海中での怪我は治りやすいっていいますものね)
うーーーん。どうなの???

ロイヤルカナンといえば、、、ペットフードソムリエという
資格を作ったみたいで、無料で受講できます。
http://www.royalcanin.co.jp/pb/sommelier/index.html

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P6191376.JPG
posted by rien at 23:35| Comment(2) | 医:病気のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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